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クリーチャーズマンション

「驚異の存在」クリーチャー達がズラリ。 あなたの探求心、創作欲、冒険願望に火を着けたい! …読めば夢の中で会えるかも?

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アップロードゴースト!

こんにちは。あなたはマインドアップロードを知っているだろうか?こんなブログを見ているあなたなら知っていてもおかしくはないか。

今回はマインドアップロードによって生まれる新たな生命の形について語ろう。


アップロードされた精神



まずはマインドアップロードの説明から。

我々人間の脳をデータとして機械で完全に読み取り、精神そのものを複製ないし移動させる技術の事である。まだ完成はしていないが研究は進められているようだ。

主な目的としては死の克服である。体が滅び、脳が寿命を迎えたとしても、別の場所に避難させていた精神そのものは死なない、つまり無敵になるわけだ。……ただ、いくつもの疑問点は残っている。

まず『意識』の問題。例えば私がマインドアップロードしてロボットに自分の精神を入れたとする。この時、ロボットは少なくともまるで『意識があるように』振る舞うだろう。もちろん私も今まで通り『意識があるように』振る舞う。だが、実際に意識があるかどうかは分からない。

可能性としては4つある。

1、ロボットに新たな『意識』が生まれた
2、私の『意識』は消滅し、ロボットに新たな『意識』が生まれた
3、私の『意識』がロボットに移った
4、ロボットは『意識』を持っていない

の4つ。

3の場合ならまさしく死を克服したことになる。1の場合でも死を克服した子孫を生んだことになり、人類の生存戦略的にはアリなのかもしれない。4は外から見ると1と同じ事なのでアリだろう。

ただ、3の場合は恐ろしい。体を若返らせる老人のコピペを思い出す……
脳、精神のはたらきが、量子のふるまいと大きく関わっている場合、完全なコピーをすることは出来ない。すると同じように振る舞っていても、どちらかは脱け殻なのだ。

ただ、『意識』と言うものはかなり哲学的で、外部からは分からない物。今回はその事は置いておき、新たなクリーチャーの誕生について考えていきたい。

データ精神生命体



例では私の精神をロボットに入れたが、その入れる前の段階、精神が読み取られたデータこそが新しい生命体の形なのである。

どういうことか、
例えば、我々人間は人間の体を持ち人間の世界で生きる。体の一部を機械化したとしても、今までの技術ではその土台となる物は人間の体であった。人体改造の一つでしか無かった。

しかし、マインドアップロードで精神のみを抽出してしまったらそうはいかない。今まで『人体』が本体だったのが『精神』が本体になる。いわば幽霊生命体、ゴーストだ!

こうなると、『人体』も『ロボットの体』も『バーチャル空間上の体』もただの乗り物でしかなく、それは表面的な物でしか無い。どの体に入ろうが勝手になるからだ。この変化は延命療法というより、生物としての進化と呼んでいいだろう。完全に人間と違う生命体になるのだから。

どんな生態になる?



このような生命体では、クトゥルフ神話に登場するイースの偉大なる種族が思い当たる。彼らは肉体をほとんど捨ててるようなもので、様々な他の生物の体に入り込むのだ。彼らは時間すらも超越していたが、我々人類にはまだ難しいだろう。

では、実際にはどういった生き方になるのか。まず、ロボットにインストールすれば一種のAIのような感じで作用するだろう。ただし感情のシステムもあるし人間、あるいは新人類としての記憶もちゃんとあるので人権は発生するはずだ。

次にバーチャルの世界に体とともに送るとする。すると、住んでいる世界自体が変わるのだ。人間が作った世界の中で暮らすことができるはずだ。ただ、もっと言えば、倫理的にどうかと思うがシミュレーションの世界に閉じ込められ、モルモットとして動きを観測され続ける恐れもある。

最後に、体を持たず受け答えする機能だけの媒体に移ることも可能だろう。知識を蓄え、それを人々に伝えるためだけに不死になりたいリッチ魔術師やマッド科学者タイプが好みそうな選択だ。

ではAI達は……



さて、今までの話の中で何か気付かなかっただろうか?

『意識』を持つかどうかは置いておいて
AIのように作用する
受け答えだけ

そう、このかたちを新たな生命体とするならば、『Siri』を代表とする既存のAIも生命体と見なせる可能性がある。今度はそこら辺を詳しく考えていきたい。
……電脳クリーチャー達は今も進化している。
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