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蛟
主な原典=記紀、日本伝承
性質 |
日本古来の川の神。蛇の姿をしていると言われる。色や角の有無は定まっていない。川に住み、人の生け贄を求めることもあったという。
ミヅチは水(ミ)の蛇(ヅチ)、或いは水の霊(チ)力、主、等の意味だと思われる。蛇というものは脱皮を繰返し、死と再生を人々に見せつけ、さらには毒を持つ自然の脅威としての面もあるため、古来から世界的に神秘的なものとして捉えられてきた。
歴史 |
日本書紀では、その毒をもって人を襲っていた蛟を討つ話がある。まず、荒ぶる蛟のいる川にひょうたんを投げ入れ、「これを沈めてみよ!出来なければ討ち倒す!」と挑発するのだ。すると蛟は沈めようとするが、ひょうたんなので沈まずに水面でプカプカ。蛟は鹿の姿に転じて無理矢理沈めようとしたが、それもかなわず遂には首をはねられてしまった。
また、時代が下ると仏教説話にも蛇体の荒ぶる川の主を調伏する伝説がある。そう言うと、何やら蛟が弱いように思われるかもしれない。しかしこれらの伝承は川の、或いは水の脅威を人々がたいそう恐れていたからこそあるのだ。こういったことから分かるように、蛟とは川の、水の脅威そのものなのであり、正真正銘の川の主、神と言えよう。。
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