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クリーチャーズマンション

「驚異の存在」クリーチャー達がズラリ。 あなたの探求心、創作欲、冒険願望に火を着けたい! …読めば夢の中で会えるかも?

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No.18 くねくね

くねくね
主な原典=ネットの怖い噂、洒落怖

性質

くねくねとはなんなのか、理解してはいけない。理解してしまうと気が触れてしまう。そのため、くねくねの正確な姿は謎に包まれている。洒落怖、現代妖怪の代表格となっている。

色は白いことが多く、人の様とも蛇の様だったとも言われているがもちろん定かではない。ただ、くねくねくねくねとしているのは確かだろう。

歴史

2001年、インターネット上にある話が書き込まれた。これが恐らく、ネットにくねくねのようなものが登場した最初なのだろう。短めなので、その話を載せておく。


わたしの弟から聞いた本当の話です。
弟の友達のA君の実体験だそうです。

A君が、子供の頃A君のお兄さんとお母さんの田舎へ遊びに行きました。
外は、晴れていて田んぼが緑に生い茂っている頃でした。

せっかくの良い天気なのに、なぜか2人は外で遊ぶ気がしなくて、家の中で遊んでいました。
ふと、お兄さんが立ち上がり窓のところへ行きました。
A君も続いて、窓へ進みました。
お兄さんの視線の方向を追いかけてみると、人が見えました。
真っ白な服を着た人、(男なのか女なのか、その窓からの距離ではよく分からなかったそうです) が1人立っています。
(あんな所で何をしているのかな)と思い、続けて見るとその白い服の人は、くねくねと動き始めました。
(踊りかな?)そう思ったのもつかの間、その白い人は不自然な方向に体を曲げるのです。 とても、人間とは思えない間接の曲げ方をするそうです。
くねくねくねくねと。
A君は、気味が悪くなり、お兄さんに話しかけました。
「ねえ。あれ、何だろ?お兄ちゃん、見える?」 すると、お兄さんも「分からない。」と答えたそうです。
ですが、答えた直後、お兄さんはあの白い人が何なのか、分かったようです。
「お兄ちゃん、分かったの?教えて?」とA君が、聞いたのですが、 お兄さんは「分かった。でも、分からない方がいい。」と、答えてくれませんでした。

 あれは、一体なんだったのでしょうか? 今でも、A君は、分からないそうです。
 「お兄さんに、もう一度聞けばいいじゃない?」と、私は弟に言ってみました。
これだけでは、私も何だか消化不良ですから。
すると、弟がこう言ったのです。
 「A君のお兄さん、今、知的障害になっちゃってるんだよ。」


今までに無いようなクリーチャーの現れるこの話はとても有名になった。すると、自分も似たような体験をしたという人や噂話が続々と出だしたのだ。これはくねくねが妖怪としてしっかり日本に定着したということに他ならない。

ちなみに

かつては気が触れてしまうのは物が憑いたと言って、鬼や狐狸、または霊の仕業ともされた。人は不可解な現象を目の当たりにして超常のものに原因を求める際、時代とともにどんどん身近なものを犯人と考えるようになっていく傾向がある。
これは、信じられるクリーチャー、怪異が少なくなっていった事の表れなのだろう。

はじめは気が触れるのは鬼が憑いたためであったが、やがて動物のせいにされ、動物も身近で無くなると幽霊の霊症となった。このままではクリーチャーの多様性が無くなってしまう!

しかし、インターネットの出現はクリーチャーの世界にも大きな革命を起こした。インターネットは世界中に繋がっている。自分には今や遠い世界の山々や迷信、そして田んぼの広がる田舎はネットの向こうの誰かには近い場所なのかもしれない。

そしてくねくねが現れた。クリーチャーの多様性を守られたのだ。

今やインターネット上ではとても数多くの怪談が出回り、クリーチャーが発見されている。人間は本来不思議な話が大好きなので、常識の顔を窺わなくてもいいネット上でそれは当然のことなのだ。
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